才能は、いつも大きな音を立てて消えていくわけじゃない。
ほとんどの場合、誰にも気づかれないまま、静かに諦められていく。
スキルが足りないわけじゃない。
努力が足りないわけでもない。
ただ、「最初の一歩」を踏み出す場所がなかった。
実績がない。
それだけの理由で、挑戦の入口に立つことすら許されない人を、何人も見てきた。
そのたびに思った。
もし、たった一度でいいから、本気で向き合える現場があったなら、この人はきっと、違う未来を生きていたはずだと。
だから、この団体を立ち上げました。
Webプロモーションサポート社は、居場所を用意するための団体ではない。
守ってあげるための組織でもない。
ここで渡したいのは、信頼と責任がセットになった、本物の仕事だ。
現場はやさしくない。
迷うこともあるし、失敗もする。
それでも逃げずに向き合った経験だけが、次の扉を開く力になる。
誰かが、最初の仕事を受け取る。
不安を抱えたまま、それでも一歩を踏み出す。
その一歩が、次の仕事につながり、
やがて自分の名前で立てる場所になる。
そして今度は、その人が、次の誰かに手を差し出す側になる。
この流れを、偶然にしたくなかった。
誰かの善意や運に頼るのではなく、続いていく仕組みにしたかった。
地方には、まだ光を浴びていない才能がある。
見つかっていないだけで、本当は、もう十分に戦える人たちだ。
だからこそ、場所や肩書きに左右されず、実力と覚悟で挑戦できる入口をつくりたかった。
そして今、私はこの団体を、教え子たちに託している。
一歩引いた場所から、彼らが悩み、考え、支え合いながらこの場所を育てていく姿を見守っている。
私は、Webプロモーションプランナーとして生きた15年を一区切りに、次のフェーズへ進む。
これまで積み上げてきた知識も、業界の中で築いてきた人脈も、形にしてきた知的財産も、すべてここに託す。
そして私は、より多くの夢と挑戦を応援するフィールドへ向かう。
教え子たち一人ひとりが、このまちの中で自然に力を発揮できる、「場」そのものをつくる役割を担う。
この団体は、もう私のものではない。
ここで育った人たちの手によって、これからの形をつくっていく場所だ。
Webプロモーションサポート社が、夢を語るだけの場所ではなく、挑戦し続けられる「土台」になることを、心から願っている。
いつか、ここを巣立った人たちが当たり前のように戻ってきて、次の誰かに「最初の仕事」を渡していく。
その循環が続く限り、この場所は生き続ける。
才能に、順番を。
努力に、報われる出口を。
そして、挑戦する人に、現場という居場所を。
Webプロモーションサポート社は、今日も静かに、誰かの背中を押し続けている。